選べる部材やデザインに制限があることが多い
ローコスト住宅は、ハウスメーカーや工務店が独自に規格を決めパッケージ化した低価格住宅のことを指します。業者によって費用に差はあるものの、注文住宅と比べて数百万円から一千万円ほど施工費用が安く済むのはもちろん、施工期間が短く仮住まいの費用も抑えられるのが人気の秘訣です。
ただし、住宅の基礎に使われている部材の耐久性が低かったり、外観のデザインがシンプルすぎたりと安さゆえのデメリットもあります。建築基準法の最低基準を満たしているローコスト住宅でも購入から十年から二十年ほどで大規模リフォームが必要となるケースも少なくありません。そのため、施工費用の安さに気を取られず、総合的にどれくらいのコストが必要になるか把握したうえで契約を結びましょう。
修繕やカスタマイズに多額の費用が掛かることも
ローコスト住宅は、基礎に使われている部材の種類や工法によりますが、三千万円から四千万円程度のしっかりとした注文住宅よりも経年劣化が早く進む傾向が見られます。特に、屋根や外壁、基礎など重要な部分が劣化した際は、修繕に多額の費用が発生するため、早いうちから将来を見据えて資金を蓄えておくことが大事です。
また、ローコスト住宅はキッチンやトイレ、バスルームなどの設備の質が低く、施工後にカスタマイズする際に多くの作業員や長い期間が必要となって追加料金を請求されることがあります。そうした問題に悩まないために、ローコスト住宅を専門に扱うハウスメーカーや工務店にトータルの費用の見積もりを依頼して、家計の負担を最小限にするよう心がけましょう。
3000万の家は建築費用のみであれば、ほぼ全国の平均的な建築価格帯の家で一般的なファミリー世帯向けの注文住宅などが当てはまります。費用を抑えれば二世帯住宅や3階建て住宅も建築可能です。